このレビューはネタバレを含みます▼
「とかげ」や「回游の森」と灰原薬先生のオリジナル作品は追い続けていましたが、こちらの作品は群を抜いて素晴らしいです。
灰原先生の描く人々の美しさ、艶っぽさには磨きがかかっており、イラスト・コマを眺めるだけでお金を払って良かった!と思うほどです。
ストーリーとしては平安時代のお話。当時は謎な出来事や病があればもののけの仕業と考えられてていました。
そんな中、主人公の1人である菅原道真は謎は謎であれど、もののけや呪いの類ではないと一刀両断。周りを納得させるため、己の知識を駆使し物事には理由があることを証明させてゆきます。
これだけでは菅原道真がスーパーヒーローのように感じられますが、彼の欠点は学問にしか興味がなく人との付き合いが下手くそな一面も。
そんな道真に興味を持ちフォローをするのがもう1人の主人公である在原業平。吸いも甘いも経験した大人の処世術をもつプレイボーイ。
基本は謎解きではありますが、2人の関係(BとLとはまた違う)にニヤニヤするのもいいかもしれません。
是非とも最後まで完結させていただきたい作品です。これからも購入予定です。灰原先生頑張ってください!