偽りの別れ
」のレビュー

偽りの別れ

リー・ウィルキンソン/松尾しより

僕をただ、信じてほしかった

2020年1月22日
作中でヒーローがヒロインを 王女 と呼び続けているところは、まだ自分の愛する人を意味していてジンときます。けれど、ヒロインがお子ちゃま過ぎてヒーローが気の毒になりました。愛情は真実だったと思われますが、それでも考え方や 手段は子供の行動。(ああ、お嬢様だったか)彼と別れて3年という月日に ヒーローは美しくなったと言ってはいても、中身は変わっていないように見受けられます。感情の起伏が激しく無邪気さを見せては 怒りに変わる。これを大人とは呼びません。婚約者がいると豪語しながらも心は揺れ揺れで読んでいて イラついてくるし、ベガスでのルーレットの件は 何のために必要だったのでしょうか疑問です。ベガスへでの目的は、事の真相を 騙した本人の口から語らせることでしたが、彼女の幸せは壊したくないというヒーローの思いやりからそれはキャンセルされ 代わりに主犯が登場です。頭の悪い婚約者登場に興味は削がれたが、「ただ信じてほしかった 言い訳けしなくても 証拠が無くても」というヒーローの言葉には ページを繰る手が止まり しばらくそのページを見つめることになったほど胸も目頭も痛く熱くなりました。償えよ王女。
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