みやこ美人夜話
」のレビュー

みやこ美人夜話

須藤佑実

フワッとした中に芯がある

ネタバレ
2020年1月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 第二夜がとりわけ素敵。芸者さんと山登りというおよそ結びつかないイメージが不思議に融合していて、素晴らしい読後感が残ります。京言葉の和服美人たちは一見柔らかだけど、凛とした芯を感じます。この作家さんは、タイトルページのデザインが綺麗に描かれていて引き込まれることが多いのですが(例えば、『包帯少女期間』の寝屋物語、卒業旅行とか)、この作品でも目次や扉絵などのちょっとしたデザインが可愛くて、嬉しくなってしまう。
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