復讐の甘い檻
」のレビュー

復讐の甘い檻

最賀すみれ/ウエハラ蜂

ソーニャ文庫に一定評価をしての厳しい意見

ネタバレ
2020年2月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 評価は星3.5です。昨今のTLラノベは、ヒーローが過ちを犯して懺悔する設定が多い気がします。この作品も不甲斐ないヒーローの浅はかな言動を、ヒロインが寛大な心で許す話になっていました。まず共に育ったはずの姉が、なぜ主人公とは対極的な性格に成長したのか、その説明が省かれているため違和感を感じずにはいられません。父親の死亡背景に姉が一枚噛んでいるようでしたが、そこの伏線が回収されていない。あと、国王の神経衰弱説も設定が弱くて残念です。もう一捻りあればストーリーに深みが出たはずなのに。読了感は深い微妙です。結ばれた2人が子供を切望する最後だったのに、なぜ公式サイトにある番外編で子供がいないのでしょうか。消化不良です。
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