どこまでも似た者同士

子供の頃の出会いはどうであれ、同じ環境で育った２人にとってはこれ以上ない良縁とヒーローソーヤーが言う事は、もっともな話。愛が有れば というのは理想だけれど、それが破綻することが多いから そのぶん人は焦がれ求めるのだろうと思うから。しかし、結婚経験の無い者にとっては そんなこと分かる訳も無いし勿論ヒロインタマラも同じでした。が、大人になって付き合いが始まれば そこには今まで見えなかった お互いの共通点が見える。それは、成長したことの証で、それでも意地を張って お嬢様なのにお金に困る日々。夢を追って暮らしていくために駆け引きに応じ２人共が追い詰められていく。面白い。片方だけが右往左往するものの多い中、両人揃ってオロオロする様はジレッタイのとコミカルさが手伝って「素直になればいいのに」と頁をどんどん繰る作業。大きめのコマが多いので あっという間に読み終えたから なんだか心もとないが、その魅力は十分に伝わった。しかし、シリーズ物のサガとでもいうのか、友人関係のコマのせいで 必要情報に欠けているから簡素。これは他シリーズを読まないと細かな背景などの答えが探せず、また、両者の友人２人の諸々をまた読むのかと億劫になり期待値は低い。