王家の定め
」のレビュー

王家の定め

トリッシュ・モーリ/汐宮ゆき

君は余りもの💢

ネタバレ
2020年2月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ この言葉は、ヒーローゾルタンが自分自身に投げた言葉であることは、読み進めれば分かります。しかし、成人男性が、企業を立ち上げるほどの男性が、政略結婚とはいえ妻となるヒロインアイーシャに向かって、いくら経験してきた屈辱に端を発しているからという理由が有れど発する言葉ではありません。物凄い怒りが脳天を直撃しました。顔に引っかき傷の一つも点けられて留飲を下げたと思うなよっと怒鳴りたくなりました。この物語もシーク物という部類なのでしょうか?だから傲慢で横暴?だったらその通りに展開しています。1歩引いて見てみれば、彼もなりたくて国王になるわけではなく そしてそのための知識を詰め込まねばならず、期限は10日しかない事は同情します。またその中の何日かはアイーシャを強奪せねばならなかったことも理解できますが、だからこそ相手の気持ちは嫌というほどわかりそうなものでしょう。久しぶりに会ったという学友たちのほうが よっぽど世事に長けています。なんだかなぁ~という印象です。その後の展開もそれらを払拭できるものは無く、お決まりの悪人である長兄を出し抜くのは良い展開であるけれど、あんまりにも呆気なく収まってしまっていて、わざわざ兄を登場させる必要はなかった気がしてきました。申し訳ないけれど、私には無理な物語でした。
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