あおに鳴く
」のレビュー

あおに鳴く

分かりにくい

ネタバレ
2020年2月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高評価なので購入しましたが、私にはイマイチでした。まず、モノローグや台詞が何を言いたいのか分かりにくい。加えて、菊、司朗、菊次郎、それぞれが相手のどこを好きになったのかも分かりにくい。叔父さんは「じいさんはろくでなしだった」と繰り返していましたが、今のイクメンや家事育児分担が叫ばれている世の中ならともかく、戦中なら家庭に執着しない父親はそれほど異端ではなかったのでは?個人的には、旦那につられて司朗をネグレクトした母親の方に腹が立ちますが。結末は賛否両論あるみたいですが、私は良いと思います。自己中心的に行動した結果、司朗の両親や司朗を苦しめたことを後悔し、司朗のために過去に戻ることを決意した菊。それは、何よりも深い愛だったと思うんです。このまま菊が現代に留まって司朗の傍にいたとしても、菊は罪悪感から、そして司朗はおじいさんの身代わりなのではと不安を抱え、きっとふたりはギクシャクしたと思います。なので、結末に関しては私は良かったと思うのですが、いかんせん途中のストーリーが分かりにくくて、それほどハマりませんでした。
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