間の楔
」のレビュー

間の楔

吉原理恵子

世界観が秀逸

ネタバレ
2020年2月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 旧OVA鑑賞後、不可解な点や、感情を掘り下げて知りたいシーンがあり、こちら6巻読破しました。
この作品、アニメ、小説、両方あってやっと完成形というイメージです。特にアニメを見ないで小説に入られると、その世界観の特殊さと造語の多さに混乱するかと思います。ですが、どちらも見れば中毒性のある作品で、忘れられない印象と衝撃を残されます。リキとイアソンが『お互いのプライドを食い合っている』という表現は昨今の『BL』にはない、『耽美』ならではです。また、今までの葛藤を忘れ、初めてお互いだけを想いながら穏やかに逝く最後のシーンは堪らなく美しいです。
余談ですが、イアソン役の声優、塩見兼人さんの声は一度聞くと忘れられません。是非アニメ、小説、合わせて見ていただきたい作品です。
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!