このレビューはネタバレを含みます▼
古き良き作品のひとつ。
コネを使って腰掛けOLとして大手企業に入社して、条件のよい結婚相手を探す、とか、昼休みにバーゲンに行っちゃう、とか、お茶汲みが女の子社員の仕事、とか。懐かしく思った。
しかし。連載が長すぎて途中で社会の空気が変わってしまい、腰掛けOL、お茶汲みOLそのものが絶滅危惧種となってしまった。そのため最後の方は作者を含めた制作サイドに迷いが生じているのがひしひしと伝わってきて、読み手としてはなんともはがゆい気持ちになった。
連載当初は安定した業種だったのかも知れないけど、今はホテル業界も大変そうだしね。。
結局社会の変化をうまく作品に取り込めず(かろうじて主人公の結婚式が地味婚、ってところに努力を感じる〕、ラストは半ばヤケのような強引な幕引き。
キラキラ腰掛けOLがまだまだ社会に幅をきかせていた頃に美しく終わりを迎えるべきだったと思う。