このレビューはネタバレを含みます▼
すごく昔の話なんだって折々書いておくべきですよね。
連載時もリアルタイムの話ではなかったと思います。
障害という部分を見ないで子供全体像を見るべしというのはわかるし、どんな子だって他人に迷惑をかけることはある。でも、いきなり人の家に上がり込んで「ここにしかゲームがないから」で3日連続ゲーム占拠、仲良くもないママ友にいきなり「家に遊びにいかせて」、啓もう活動を他の活動家に「やってほしい」と頼んで、多忙を理由に断られたら「これだって差別問題なのに!!」……
助けあいは必要だけど、助けてもらえないときに「相手にも理由がある」と考えられず「分けられてる!」と騒ぐだけのヒロインにどうやったら感情移入できるんでしょう。他の児童や母は「我が子のせいで成長できている」と考えながら、よその子を見ることで自分も成長してきたと気づくのはずーっと後……
そういう子だから受け入れて!!と叫ぶだけで、相手の心の痛みを顧みないこの母親も、現在ならなんらかの発達の凹凸が認められるんだろうなと感じました。
ヒロインも望月さんもいるいるこんな人ーーーーなんですが、応援したいとか理解したいタイプではなく、できれば近づきたくない人でした。