イジワル幼なじみの過剰な求愛
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イジワル幼なじみの過剰な求愛

愛染マナ/一味ゆづる/百山ネル/紫賀サヲリ/月島綾/桜井飛鳥/浅月のりと/宮田ワルツ/駒田ハチ

様々な幼なじみとの恋の形

2020年3月6日
様々な作家さんの描く、幼なじみとの恋愛集です。
描き手によって、当たり前ですがどのようなキャラクターを描くかや、シナリオ・表現等が全く異なるので、読むほどに楽しくなっていきました。
たまにはアンソロジーを読むのも良いものですね。

漫画を掲載していない人がカバーイラストなのは謎でした。普通に、1番目に掲載している愛染さんの美麗イラストをカバーに持ってきた方が人気が出たのでは?と思ってしまいます。

最初に愛染さんの漫画だったのは強烈でした。
歪んだ作品を描くのが上手い作家さんですが、普通の幼なじみ恋を描いても「性癖が歪んでいる」って面白い。しかもキッカケがエロ漫画(笑)
あのエロ漫画を置いた人は罪深いですね。わざとじゃないかと思うわ。
あれがなければ中学生がピュア恋を送っていたのに……でも色々こじらせた上でのエロい大人な2人が好きでした。
欲を言えば、あの漫画見た勢いで中学時代にエロ展開になっててほしかったななんて…年齢的にアウトですかね(笑)

2番目の、一味さんの作品は最近の作品が面白かっただけに期待しすぎました。感想は、普通です。
長年付き合ってた彼女にフラれた幼なじみ君を、彼に片想いしていた主人公が慰めるような形で想いを実らせるといったストーリーでした。
ソープ取材や、巨乳設定は正直いらなかったと思います。主人公が無駄に経験豊富っぽいのも、いるかな?って思う設定だったで、残念に感じました。

3番目の百山さんの作品も、ぞんざいな扱いをしてくる最低な彼氏と、ずっとズルズル付き合ってきた主人公を好きになれませんでした。

4番目の紫賀さんの作品は、男扱いされてると思ってた主人公が、鈍かっただけで実は幼なじみに溺愛されてたっていう、ベタながらも萌えるシチュエーションが良かったです。
文化祭の最中やその後も見たかったくらいです。

正直月島さんの作品だけ微妙でした。
最近パーフェクトクライムで人気が出てきた作家さんですが、自身でシナリオ考えるセンスは皆無なんだなと今作を読んで実感。
ただエロいことしたいだけのバカ兄妹に冷めざめとした目で流し読みしてしまいました。

桜井さんの、筋肉好き女子と、そんな彼女に振り向いて欲しくて頑張って鍛えた男子もすごく萌えて良かったです。

文字数不足で語れませんが、後の2作も見応えはありますし、こんなに沢山の作品に出会える今作はオススメです。
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