凶愛に啼く獣
」のレビュー

凶愛に啼く獣

宇奈月香/芦原モカ

もうどうしようもない

ネタバレ
2020年3月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 母親を亡くし、自由を許されず、好きな人(ヒーロー)を侍女に奪われ、最愛の子供を亡くしたヒロインに生きる気力はもはや無く、更に好きだった人(ヒーロー)から執拗な拷問を受けるという死にたい環境からどうやってハッピーエンドに持っていくのか。
序盤から飛ばし過ぎててついて行くのがやっと。

結局のところ、親なんだからそれしかないよね!って分かってるんだけど、もっと早く気づかなかったか?せめて子供が生きてるうちに!
子供の死は本当に泣ける、何度か回想が入る度にウルウルしてしまう。もう戻って来ないのだから
それほど侍女が嵌めた罠は罪深い。

ヒロインを生かしたい周りの関係者(ヒーロー含む)と死にたいヒロインの攻防が中盤。

謎解きが終盤。

物凄く濃い内容を一冊に収めたのは圧巻!の文章力。
読んだのは1ヶ月前なのに未だに鮮明に内容を思い出して、もしこうだったらとか、もしあの時こうしていれば、などと作品の内容を自分の中で勝手に改訂しようとするのは私的にかなり気に入った作品だったのだろう という事で星5つ
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