蜜蜂と遠雷
」のレビュー

蜜蜂と遠雷

恩田陸

素人ですが

2020年3月20日
物語はある地方都市で数年に一度開催される音楽の国際コンクールが舞台となっています。私は音楽的なことに関して全くの素人ですが、作者さんがかなりわかりやすく伝えてくれているので理解できたような感覚を受けました。
コンクールに挑む普通にピアノが上手いというレベルを超えた者たちの、さらに一握りのものだけが見えている世界を登場人物を通して見させてくれるお話でもあります。話中では奏者だけでなく、そこにかかわる審査員や家族、見守るものなどの思いがとても現実的であり、とても人間じみていて、ある種なまなましい世界がそこに描かれているのも興味深い。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!