このレビューはネタバレを含みます▼
表題作+描き下ろし+カバー下イラスト+電子限定おまけペーパー収録。シュールコミカル系。
「馬の耳にも三年」スピンオフ作品で、前作登場の映像作家・楊×僧侶・海浜幕張のお話。前作メインの恵徹×沖晴もチラチラと登場。前作未読でも大丈夫かと思いますが、このなんとも言えない独特の雰囲気…。現在(~2020.4.2迄)前作割引中なので、個人的には前作から入ったほうが楽しさは増すと思います。んー、でも今作のほうが気持ちのすれ違いとかあって、ギャグ強めだけどしっとりしてるからこちらのほうが読みやすいかなぁ?(←前作はわりとテンション高めなので。でも好き。)かなり個性的ですが、心に響く言葉もあって素敵な作品です。
★
この感情は何なのか?楊が気になって仕方がない海浜幕張。大人な楊と対等になりたいと一途で健気な彼が何度も流す涙にたまらずキュン。のらりくらりと彼をかわしてきた楊。やっと想いが重なってのHはなかなかエロい。楊のタトゥーボディが迫力あるな。描写は白抜きにて。他者視点だったり、ファンタジー要素あったりと面白い構成。3話目にあたる「金曜日のカーテンコール」から二人の感情が掘り下げられ、ストーリーに深みを増す。ただ前作同様シュールなギャグテイストありなので好みは分かれるかも。とはいえこれからも作者買いしちゃう作家さんだな。面白かった!
★
「金曜日のコイン/ランドリー」
毎週金曜日にコイン/ランドリーにやってくる海浜幕張くん。彼について常連客視点のお話。
「火曜日のレイトショー」
弟弟子・稲荷ヶ崎視点のお話。沖晴も登場。
「木曜日のシュプレヒコール」
5年後設定。恵徹も登場。
「金曜日のカーテンコール」
父のかわりに会で門主あいさつをすることになった海浜幕張。恵徹、沖晴もチラリ。
「土曜日のメタモルフォーゼ」
楊の取材旅行に同行することになった海浜幕張。
「日曜日は彼の家」
なかなか深まらない関係に海浜幕張は…。
「月曜日のアンコール」描き下ろし8ページ
「カバー下イラスト」
「電子限定おまけペーパー」1ページ