この先、シたい?~初恋の幼なじみと一線を越えた夏。
サトウチセ
このレビューはネタバレを含みます▼
作者の他の作品がよかったので、1巻無料+5巻まで試し読み。
とにかくヒーロー(と呼ぶのも相応しくないが)が身勝手な自己中で引く。
ヒロインが自分を好きだとわかっていて、他の男が近づかないように牽制。
だが、自分からは告白せずに、好きでもない別の女と付き合うのを見せることで、更にヒロインの気持ちを試すクズっぷり。
要するにヒロインを好きだけど自分から告白するのは嫌で、ヒロインに告白させたいだけという自己中すぎる理由で、ヒロインを傷つけ、更にはヒーロー彼女も傷つけ、自分も微妙な立場になって誰も得しないという選択をする大馬鹿もの。
この展開でヒロインと引っ付かれてもヒロインまでアホに見えるし。
ヒロインとヒーロー彼女の両方に捨てられるなり、何か明らかな罰を受ける展開がないとこのヒーローはとても受け入れられない。というか1巻ではヒーローの良さは顔(と言っても絵的説得力は薄い)以外ゼロなんだが、2巻以降にいいところ出るの?
5巻の試し読みでヒーローに拒絶されるヒーロー彼女の印象が強くてつい忘れがちだが、ヒーロー彼女が交際を申し込んだ理由が、キレイな顔してるからってだけでヒーロー本人の人格は関係なかったんだよね。
そんな相手とヒロインに手を出した後も付き合い続けてるっぽいヒーローの残念ぷりもあれだが、それだけの理由しかない相手にあれだけ必死になるヒーロー彼女も大概である。そこまで必死になる追加の要素でもあったの? 美人な自分が振られるとかシャクなだけ? ある意味お似合いの二人だわ。
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