再読してもその度に感動する





2020年3月31日
作者さんのファンです。ミルクコーヒーを例に、「まざる」ことがキーワードとなりながら完成させられたという今作。心が通じ合うこと、体を繋げることの意味に正面から向き合っている作品に思えました。そのために「恋に憧れるのは当たり前、恋したら体の関係まで突き進むのも当たり前」という定理をいったん外して、一人でも生きていける人達を主人公に据えたのは巧いと思いました。さらに、一見無関係な会話や数々の意表を突くエピソードを散りばめつつ、じわじわと哲学的な主題に迫っていく演出もさすがだなと思いました。
二人がとある場面で手を繋ぐところ、普通ならハッピーなシーンであろう場面で淋しさを認識するところ、ラスト、全てがまとまっていて、深く感動できる作品でした。
私の中で、先生の一番の傑作は『三番線のカンパネルラ』ですが、この作品は二番目、『ヘブンリーホームシック』がその次に好きです。本作品を気に入って他が未読の方にはそちらも是非オススメです。
二人がとある場面で手を繋ぐところ、普通ならハッピーなシーンであろう場面で淋しさを認識するところ、ラスト、全てがまとまっていて、深く感動できる作品でした。
私の中で、先生の一番の傑作は『三番線のカンパネルラ』ですが、この作品は二番目、『ヘブンリーホームシック』がその次に好きです。本作品を気に入って他が未読の方にはそちらも是非オススメです。

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