このレビューはネタバレを含みます▼
新人俳優の真人×小説家志望の渉。渉の双子の弟・翔は注目の若手脚本&演出家で、翔に対するコンプレックスに苦しむ渉の前に、翔に憧れて演劇を始めた真人が現れる。翔と違う世界を見るために体を売ったり、翔の恋人の高岡とも関係を持ったり、渉のすべてが痛々しくて見ていて辛い。翔の舞台に出演することになった真人と関係を持つことで翔の世界にヒビを入れようとしたけど、結果的に自分の閉塞した世界を拓かれたのは渉の方。真人が不器用でも間違わない、いい子でよかった。翔も可哀想な部分もあったけど、基本恵まれた環境だしどうしても渉に肩入れしちゃうなー。すべて高岡の予定通りなのも癪なので、最後の番狂わせで別れて自分の力で歩き出して欲しかった。個人的には渉の快進撃は敢えて真人とも翔とも距離を置いた方がストイックに感じて好みだったけど、渉が幸せならそれが一番。コンプレックスを受け入れて新しい自分を見つけた渉に拍手で星5つ。