さよなら、ヘロン
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さよなら、ヘロン

ymz

いつもそばにあった愛

ネタバレ
2020年4月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ ymzさん初コミックス!!全作品読んでるのに、ymz(やまず)さんとお読みするの今頃知りました^^;

高校で出会い同棲6年でも、恋人でも友人でも家族でも無い草次と海風。家庭環境から幸せと愛情を信じられない二人、6年も一緒に暮らしていて互いにある孤独感。海風が何度も言う「共犯」関係(信頼)頑なに愛に背く程幼少期から蓄積された絶望が辛い二人。

何でもない会話の台詞に急にジワッと涙が出て焦った^^;もがく二人に弱い^^;生い立ちを拗らせて幸せや愛を拒絶しすぎた二人が、同棲6年目にしてそれらを受け入れられた切なく可愛い話。今頃自分達がコドモだったと笑いあってそうな二人が愛おしい(^^)高校で出会えたから二人とも道を外さなかったんだろうな。

サブタイが、さよならヘロン=蒼鷺から描き下ろしは「ひばりの二人」に。雲雀は晴れの意味が、蒼鷺の蒼には薄暗い意味があるから(ここでは家族の代償的な薄暗さ)二人の関係の変化を見事に表していてドキッとした◎デビュー作から好きな作風で嬉しい!!
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