ママと秘密の赤ちゃんは、冷徹皇帝に溺愛されています
吉澤紗矢/すがはらりゅう
このレビューはネタバレを含みます▼
他の方のレビューにある通り、あらすじが違います。
だいたいのお話は→『母の身分が低いレオンは第6皇子でありながら9歳の頃から田舎貴族の男爵家へ預けられて2つ歳下の令嬢イリスと一緒に育った。いつしか愛し合い、共に生きようと誓う2人。ところが第7皇子が起こした謀反により突然の王位継承者争いに巻き込まれてしまう。いつか必ず迎えに来る。そう言い残して離ればなれになったけれど、妊娠に気付いたイリスはお腹の子供を守るために名を偽り庶民に身分を落として隣国へと身を隠す。そして娘が3歳を過ぎたとき、皇帝となったレオンに見つかってしまう。「お前も子も守るから一緒に来てくれ」変わらぬ愛をぶつけられても、イリスは素直に飛び込めなくて…』
ヒーローとヒロインは結婚どころか婚約すらしていません。そして表紙と違い赤ちゃん時代には再会していません。
以下、ネタバレつき感想です。
ストーリー自体は、好きなのにヒロインがなかなか皇族になる決心がつかないとか、ライバル令嬢に嫌がらせを受けたりとか、よくあるものです。
流れ自体は悪くないですが、娘を危険にさらしたライバルに娘を預けて自分が去ろうか悩む件がどうしても納得できませんでした。普通に考えたらそんな相手が大事な娘を育ててくれるわけないのに。
おまけに実家の地域に攻め込んだ相手を憎んでいたのに、両親とヒーローが信用しているだけであっさり許してしまうヒロインにびっくり。散々苦手だと思っていたくせに、いくらなんでも単純すぎる。
ヒーローが皇帝の座に着いて反対派が多いからと、さっさと貴族議員を入れ替えるシーンはお粗末すぎる。そんなやり方ではまた謀反が起こりそうです。賢帝みたいな表現がありますが、国をうまく治める器があるように思えません。
辛口になりましたが、ベタ甘好きな方は恋愛面では溺愛なので楽しめるかもしれません。
色っぽいシーンはほぼないです。
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