このレビューはネタバレを含みます▼
児相職員の夏目アラタと連続殺人鬼の品川真珠が、面会のガラス越しに結婚を誓うサスペンスです。
結婚を誓うサスペンスて何や…と言う感じですが、お互い素を見せずに言葉を選びながら愛を語らい、マウントを取り合う2人の応戦が面白くて引き込まれます。
シリアルキラーは往々にして知能指数が高く、人を魅了したり気持ちを掴んで話さない話術を待ち合わせているので、ここに出てくる品川真珠も存在感が凄いです。
今一番続きが読みたくてたまらない話になりました。
完結したので追記。
最後までハラハラドキドキで面白かったです。
真珠の人を魅了する話術、抱えているもの、どれも興味を惹かれてページを捲る手が止まりません。
出生の秘密もとんでもなくて。法の隙間をつく戦術も面白かった。
アラタについて、もっとチャラくて責任感のない快楽主義な男という印象だったのが、誰よりも男らしくて覚悟の決まっている男で泣かされました。