放心状態

ネタバレ

2020年4月11日

このレビューはネタバレを含みます▼ 無料1巻からまんまと最終巻まで一気に読みました。そしてまさかの結末に、、放心状態。ちょっと待ってよー。リアルすぎる。ずーっとアメリのことだけが大好きできた帝斗、アメリの心の変化に敏感に気づいていたんだろうな。帝斗が泣きながら別れを切り出すところ、心変わりは仕方ないことと言うところに、こんなに物分かりのいい高校生男子がいるのか、と思ったけど、アメリのことが好きだからこそ自分に気持ちがもはや無いことが感じられて一緒にいるのが辛い、ということなのでしょうね。読んでる方も心が痛いよ。読み返してみると、アメリは結構早い段階で世堂が気になりだしているということだな。ドアを蹴破って助けに来たとこや、親の離婚の相談をするとこなど、結構初期だよね。うーーん。世堂はいいやつだから、どこがいいんだーーー、とは言えないけど、アメリに対する帝斗があまりにも純粋で切なすぎます。最後の旅行でアメリの気持ちに決定的に気づいてしまった、でも失うことが怖くて自暴自棄になり夜遊びに逃げる。。自分は弱い、と。帝斗の心情がよく伝わってきて、辛い。あまりにも辛い結末、番外編でもまだ引きずっている帝斗。すっきりしない最後で、この結末を消化するにはしばらく時間がかかりそうです。まあ、現実にはこんなことよくあるけどさ。最後に幸せな気持ちになって読み終えられなかった数少ない作品の一つ。心の準備ができていなかったからショックだ。でも言葉での心情描写や表情など秀逸で、中身の濃い漫画です。

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yamame さん

(女性/50代) 総レビュー数：6件

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