このレビューはネタバレを含みます▼
グロいはグロいのですが、そんな気持ちを抑えるくらい心が痛くなる漫画でした。
孤独のまま生きてきたおじいちゃんが、引っ越してきた隣人さんによって余命幾ばくの中で家族の温かさを知って、それが突然失われてなんとも言えない気持ちになりました。
生き残った希望の娘さんも亡くなり、命の儚さも知れました。
犯人を殺した時も「先に地獄で待っていろ」というセリフからも、自分のやってる事は正しいことではないと理解はしていて、悪い事だとわかってるからこそお前達をのうのうと生きさせることなんてしないし一緒に地獄に落ちてでも殺してやるという隣人家族への想いが知れました。復讐は刑事さんも言っていたようにいいことでは無いし報われることでもないと思います。でも、それだけおじいちゃんには大切な存在だったのでしょう。
最後も家族と一緒に出会えたのか、地獄にいきながら見るおじいさんの想像なのかは定かじゃありませんが、また巡り会うことをお祈りします。