ぼくの輪廻
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ぼくの輪廻

嶋木あこ

エロコメだと?これは崇高な愛の物語だ。

2020年4月16日
さすが嶋木先生、素晴らしい画力と独自のセンスで、ついつい読みふけってしまい気付いたら現在出ている9巻まで一気読みしてしまいました。

…しかし、いつ終わるんだコレ?(笑)
つまらなくなってきてるわけでもないんだけど、この調子だと7回転生してるとやらの、全部やるんじゃなかろうか。
となると何巻まで続けるのこのやり取り……という、気が遠くなる気分になってきました。

しかも話が進むにつれて、思いもよらない方向へ進んでいる気がする。
この際ホモとか男色とかもうどうでもいいんですよ。
そういう次元のツッコミはとうに終わってるんですよ。
どうっっっでもいいけどアキラお前…今世での、童貞捨てる時は一緒にっていう乃木との約束はどうしたんだよ……
もっと一途な奴だと思って応援してたのにガッカリだよ…
それとも捨てたわけじゃなくネタなのか…?
他の男とヤッてるように見せかけたネタを引っ張りまくってるのか…?
いやいや、でも前世でも結局乃木を追いかけるのに疲れて別の男に走って情欲に溺れてたことは事実じゃないか……。

そんなこんなで意外と自分がアキラというキャラのこと好きだったんだな〜と自覚すると同時に、こんな方向に進むの見たくなかったー!となってしまいました。
転生2回目の、乃木を騙して交わっちゃおうとか企んでた阿呆ボンボンな辺りまでとても好きでした。

こうなってしまうともう、花撫ちゃん応援するしかないよな〜。
嶋木さんの作品は、面白いんだけどヒロインにはあまり感情移入できなくて、ココ最近はそもそも男性視点ばかりだから「このヒロインのどこが好きなの?」って印象が強くあまり好きになれません。
今回も例に漏れず、お前ヤイの乳が好きなだけだろー!!と思いながら読んでたんですが
意外なことに3回目の転生では乳がなかったのにラブラブでした。
えっ……うそまさか……中身が好きだったの?(めっちゃ失礼)

そんなこんなで予想外の方向へ転がり続ける今作。
1巻から、なんだコレとしか言いようがない予想外っぷりでしたが。
漫画家の話か前世の話かどっちなの?
って聞かれたら、とりあえず前世って答える感じの作品です。
タイトルに輪廻って入ってるだけあって、基本輪廻転生ネタがメインです。
そう言うとカッコよく聞こえてしまいそうですが、バカバカしいやり取りを全力で真剣に描かれているギャグ漫画です。
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