龍王の寵花
」のレビュー

龍王の寵花

鳴海澪/上原た壱

303頁

ネタバレ
2020年4月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 冷酷な皇帝×無実の罪で高級に上がることになった少女。ヒーローsideあり。

最初は兄が皇帝陛下に毒を持ったという事で一緒に死刑されることになったヒロインは、ヒーローに目をつけられて後宮に上がることになります。
ヒーローは愛だの恋だの信じていないタイプで、兄の無実を必死に訴えて兄のために一緒に処罰されることを望むヒロインに苛立って後宮に上げてしまいます。

孤独で冷徹なヒーローを純粋無垢なヒロインが絆していくお話です。
ヒロインは心優しい子なので、ヒーローのことを考えて必要ないことは言わないし、でも自分の主張は曲げない真っ直ぐなところが魅力的です。

後宮、ということもあり他の女性からの圧はあるのですがそもそもそこまでお部屋から出ないので登場人物も少ないし、思ったほど妬み嫉みをヒロインが直接受けることがなかったです。
ヒロインに酷いことをするヒーローがヒロインに絆されていくストーリーは好みなので終始楽しめました。

ソーニャ文庫の初期の作品らしく、挿絵がかなり小さくて見えなかったです。画質も悪いし。少し人物名の変換やらミスが散見されたこともあり、☆−1です。
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