C-blossom
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C-blossom

福井晴敏/霜月かよ子

亡国のイージスの

2009年8月9日
映画化され、原作小説は受賞作という…亡国のイージスの番外編です。
本編のいそかぜ事件の数カ月前で
短編集の中の1つの作品のその後という
スタンスですが

話数短いのに
内容濃くてスピード感あふれてるけど
押さえるとこは押さえてるし
何より絵がキレイ

こういうサバイバルストーリーのヒロインって、ヒドい言い方だけどウザイだけだったり好感持てない事が多いけれど
今作品のヒロインは成長や等身大の想いが誠実に描かれていて
そこもポイントですね

本当に話数短いのに
各キャラクターの心情や葛藤が丁寧に描かれているのが素晴らしいです。

青年誌に掲載されていた亡国のイージス本編も、霜月さんが担当したら
打ち切りにならなかったんじゃないかなと…

時間にすれば
僅か数日の出来事だけど…とても濃密な絆を結べたのに…事件が終焉を迎えたら 二度と会うことは許されない2人の…かつての仲間や上官との
空で交わした視線や言葉が
痛々しいまでに心に残ります
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