群青夏恋
」のレビュー

群青夏恋

カシオ

連載時と前半が大分違います

ネタバレ
2020年4月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 連載を追いかけていたのですが、コミックスになるにあたり、前半部分がガラリと変わってしまい、その分キャラクターも変わってしまって(浅井くんのちょっとデリカシーないけどグイグイ行く、いい感じの青っぽさや、叔父さんの結構フランクで親しみやすいキャラが一新されてしまいました)、描きたいことが色々あったのかなあということと、浅井くんの家庭事情は連載時、唐突だなと感じたので、そこの帳尻合わせなのかもしれませんが、紺野くんの少し危うい人付き合いの仕方や、色っぽいのに意外と澄ましてないキャラが好きだったので、一読者としてはそこを軸にした話を期待してました…。
あと、前半が変わったせいか、修正後は紺野くんを押し倒したシーンが居間になっていましたが、後半は手を加えてないためか、修正前のアトリエのままなのも気がかりでした…。前半と後半の尺の配分の偏りと、キャラのちぐはぐさがコミックスが初見だったとしても気になってしまうぐらい、変えたことによってまとまりがなくなってしまった気がします。
こんなに変えてしまうのは大変でしたでしょうし、一層のこと、コミックスの方は改めて別の話にしてしまった方が良かったのではないかと思いますが、カシオ先生の作品は好きなので、これからも楽しみにしております。
追記ですが、割り切れなかったり、思い通りに行かなかったりする感情の持って行きどころが分からない部分はすごく好みで、最初と最後のモノローグの繋がりは良かったですが、やはり最初読んでいたものとは別物な印象です。
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