このレビューはネタバレを含みます▼
12歳で人を刺殺し血塗れ姫と呼ばれる事を否定しないトリシア、平民上がりで金と権力のためには手段を選ばず男にも股を開く(らしい)リアン、奇人のトリシアの父、リアンの愛人…。登場人物の一部をこうして書き連ねるだけでも凄い世界観。特に前半の、リアンのトリシアに対する目の向け方は読むのが辛く感じる程でした。しかし、何故?どうして?と登場人物の行動の意図や、過去の事件の真相を知りたくてどんどん引き込まれて行き、一気読みしてしまいました。
ハッピーエンドではありますが、全体的にダークです。エロやラブ要素、というよりは物語の真実をつなぎ合わせて行くミステリー。泣けました。