このレビューはネタバレを含みます▼
史実がもとになっている作品に共通のことなんですが、やっぱり結末がわかっているだけに読み進めるのがツラいですね。大勝利を収める側が主人公ならまだしも、この作品のように結果的には敗けてしまうほうが主人公側だと特に。ただ、この作品で救われるのはヒロインの存在はフィクションなので、彼女のことだけを考えるとハッピーエンド。けれど、全体を見渡すとバッドエンドです。読み手にもよりますが、ヒロインに感情移入すればするほど彼女を取り巻く仲間たちの死、裏切り、決別などを読むのがツラくなります。特定の人物に感情移入せずに歴史ものとして読み進めれば辛さは減るかも?わたしはダメでした。序盤で仲間になった人たちがヒロインと決別してゆく流れ場とっても苦手なので。歴史もの向いてないんでね…