雲一族と泥ガール
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雲一族と泥ガール

三月えみ

家族とは何ぞや、に対するベストアンサー

2020年5月4日
三月えみさんのBLが好きで、なんとなく作者名をクリックしたら一般誌の作品が出てきたので驚きつつ購入しました。
やっぱり大好きです!!
表題作は都合により話数を絞っての完結となったようで、他の方が書かれているように「そこもっと詳しく読みたかった〜!」と思うものの、妄想で補完するという楽しみ方もできるのかな、と。
2巻に収録されている読み切りも同じく大家族もので、表題作の主人公が比較的あっけらかんとしているのに対して、こちらの長女は家族を背負う不安に押しつぶされそうなところをなんとか持ち堪えていて、大家族でなくても共感する方は多いんじゃないかなと思います。
そういえば三月さんはBL作品でも兄弟、義理の兄弟が登場するお話がありますし、家族という枠組みに向き合っていらっしゃる方なのかもしれないですね。人と人のつながりを描くのがうまい作家さんだなと思っていましたが、今作でそれが腑に落ちた気持ちです。
エンターテイメントとしても楽しく読めるし、個人的にはドラマ化されてもいいくらいの作品でした。おすすめです!
(1巻:171P/2巻:171P/3巻:195P)
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