ガリベン魔女と高嶺の騎士
」のレビュー

ガリベン魔女と高嶺の騎士

花井有人/仁藤あかね

作者の妙なこだわりが没入感を妨げる

ネタバレ
2020年5月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 挿絵が可愛く、試し読みで読みやすい文章が気に入ったので購入。
話は悪くなかったのですが、あちこちチグハグでなんとなく読み進めるのがつらかったです。

一応成人してるのに主人公があまりにも少女少女してるせいか、ヒーローの男の子が背伸びして大人ぶった子に見えてしまってるというか。仕事中は大人びてるけどプライベートでは年相応というのも違う、なんともいえないムズムズ感があります。
あと、周りの大人達、ちょっと不甲斐な過ぎるというか、成人したての主役二人を活躍させるために、ベテランの大人が単なる無能になっているのも残念。

なによりも近代文学作品を意識しているのか、内容はどう考えてもラノベなのに敢えて古い表記を使っているのが唐突感があって違和感が凄く、ちょこちょこ没入感を妨げられるのが苦痛でした。
キャラも可愛くて話も悪くなかったんですけど・・・
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