このレビューはネタバレを含みます▼
身勝手すぎるお話でした。
下半身だらしない男性が、どんなに純愛を思い詰めてると表現されても、どこか、冷めるものがありますね。ヒロインさんの一人目の恋敵のご令嬢とも、しっかりやることやってるし、ヒロインが大人になるまで待ってた割には、お見合いのチャンスがくるまでは、しっかり遊んでたし、その後も、しっかりやることやった相手のご令嬢のことを関係ないっていうし。あとで、しっかりと、関係ありましたって暴露されてるし。そのあとも、他の恋敵のご令嬢がホテルの部屋まで乗り込んできて、ヒロインの目の前でキスされても、そんなものって言い切るし。自分に気持ちがなければ、キスなんて大したことないって、サラッと言うし。同じ事をヒロインが目の前でしたら、ギャーギャー騒ぐに決まってるくせに。なんて、自己チュー男なんでしょうか。
それで、ヒロインになんでいつまでも、信じてくれないんだ❗って苦悩しても、自業自得だと思います。そんな言動を目の前で、しっかり見せられて、しかも、余裕で自分をからかって転がしてるように見えるんだから、遊び人で信用に値しない男っていつまでも、思われても、仕方ないと思います。
ラストの事件で、ヒロインにあっさりと別れを告げられても、可哀想に思えなかったですね。
会社のために、ヒロインを守りきれなかったし。
ヒロインは、幼なじみとハッピーエンドの方が純愛でしたね。いくら好きなバイオリンを諦めさせられたからって、無気力とはいえ、
遊ぶだけあそんで、下半身はしっかり満足させて、その上で、ヒロインも手にいれて、それで、ヒロイン好きすぎて、苦悩してるって表現されても、誠実さも純愛も何も感じられなくて、薄っぺらいヒーローさんです。ヒーローサイドの苦悩の部分とか、ヒーローの心情とか、切実さとか、誠実さとか、何にも伝わってきませんでしたね。ヒロインのことは、束縛しまくりで、嫉妬しまくりで、フェアではないですね。自分だって、遊びまくってたんだから、ヒロインが過去に合コン三昧だろうが、お互い様でしょうが。男は遊んでもいいけど、女はダメっていう男の身勝手な価値観満載で、女性向けの恋愛小説とは思えないです。まだ、ヒーローサイドの苦悩とか心情の表現がないほうが、薄っぺらさがなかったように思います。
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