レインマンのカップルバージョン

ネタバレ

2020年5月15日

このレビューはネタバレを含みます▼ お試しの一巻だけ読みました。
ダスティン・ホフマンとトム・クルーズ主演の映画「レインマン」はサヴァン症候群の兄と健常者だけどアウトローな生き方をしてきた弟の短い旅を描いた名作ですが、本作はあの兄弟を売れない漫画家とそのファンという形にしたタイプだなと思いました。
ただ映画が自閉症という病気をあくまで表面を撫でる程度にサラリと描いているのに対し、本作はアスペルガーの彼女に焦点を当てて詳細に特徴や症状を描き、また彼氏も非常に親身に彼女に寄り添っており、私は彼女より彼の対応と考え方に感心しました。
他の方も指摘されている通り、アスペルガーが皆リスカするわけではないし、犬を蹴ったり子供転ばしたりするわけではないし、また子供を犬小屋に閉じ込める親もそうそういないと思います。
そういう意味でも、本作はあくまでフィクションと割り切って、変わり者の彼女と優しい彼氏の成長譚として読むのが正しいのかもしれません。
個人的にはかなり面白かったんですが、繰り返し読むかというと微妙です。

違反を報告する

いいねしたユーザ3人

小林良太さん

(男性/40代) 総レビュー数：0件
BANANAN さん

(女性/50代) 総レビュー数：61件
琴葉さん

(女性/30代) 総レビュー数：16件

レビューをシェアしよう！