このレビューはネタバレを含みます▼
大好きな作品です。
タイトルにびっくりしますが(あと、キャノーラ油というペンネームにも。何故に⁇)、先生と生徒という禁断の関係での純愛物です。
かなりの話数ですが、数えるとまだ一学期しか経っていないという…進行はかなーりゆっくりです。
その分、志帆と広樹の心の動きが繊細に綴られていてドキドキします。
何度か読み直して気づいたのですが、この作品は志帆と広樹、それぞれの感情はそれぞれに与えられた情報の中でしか説明されて無いんですね。
「あー、そうすれ違うのか」とか、「何の文句いってるのか支離滅裂だけど、結局、年の差を気にしてたって自分でも気づいてなかったんだな〜」とか、読みながら登場人物たちと一緒に感情をなぞっていくことになります。台詞のないコマや表情、間、そういう物で感情の移り変わりが説明されていて、すごく丁寧だと思います。絵柄も含めて、今時のさっさとヤっちゃう感じとは対照的。だから、キスして抱きしめて、だけなのにドキドキ出来るのかも。
恋愛の前の、恋に落ちていく瞬間をゆっくり味わえる作品です。
お話としては、いろいろ自分で背景を補正して理解しないと伝わりにくいところはあるかもしれません。
弟(しかもスポーツ選手)のいる志帆が男性恐怖症って…免疫ないわけでもないだろうに…とか、高校生男子なのに自制心ありすぎの広樹とか…さらっと読むと突っ込みたくなるかも。
でも、情報を補足して読んでみると、志帆の受けたセクハラって相当酷い物…もしやレ○プ紛いの事があったのかも?とか、広樹は中学時代の出来事(主に彩香?)が原因で依存症になったのだとすると飽きるくらいヤってたんだろうな、いやそれより、彩香に最初に女の扱いを叩き込まれたじゃないの?(今となっては良かったのか?)とか。
まあまだ高2のようですが、もし志保と広樹が想いを貫いて無事に高校卒業を迎えたとしても、前途多難。。
なんたって、広樹の周りのプレッシャー(代表はパパと彩香かな)が志帆を襲う筈ですから。広樹が彼女を守れるほど大人になれるのか。それは間に合うのか。
波乱要素には事欠きません
でも早く続きが読みたいんですけど、続話がなかなか出ない…!
この調子じゃ、21世紀中に広樹は高校卒業できるのか、不安…
でもこの2人には、ちゃんと結ばれて、想いを貫いて、幸せになってほしい〜と思って続きを待っています。
早めの続話公開を希望です!