このレビューはネタバレを含みます▼
簡単に言えば、過去の歴史や宗教、血筋に囚われた人々の様々な陰謀渦巻く王位継承にまつわるお話です。
最初は猪突猛進タイプでただの子どもだった主人公のベルカは、いろいろな人との出会いを通してどんどん王子らしく成長していきます。
よく他サイトでベルカが慕われる意味がわからないという人を見ますが、あの頭の固い貴族連中を見てきた人々にとってベルカはいわば改革者です。国や種族関係を変えてくれようとしている人を慕わないわけがありません。まあもちろんベルカ自身は成り行き上そうなっていったわけではあるんですけど。仲間の功績あってこそですね。
国をつくるということは民あってのこと。民あっての王なんだなと再確認させられました。
本編の2~3割くらいマリーベルになっているベルカも見どころです(笑)
最後は割と急ぎ足な感じでしたが、それぞれ収まるところに収まった綺麗なラストだと思います。ていうか最後の最後にあのツーショットはずるいですね!