復讐者は愛に堕ちる
」のレビュー

復讐者は愛に堕ちる

榎木ユウ/氷堂れん

265頁

ネタバレ
2020年6月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 復讐を企む辺境伯×純粋培養の聖女。ヒーローsideあり。

聖女として育てられたヒロインは、育て親から「聖女とはこうであるべき」と洗脳されて育てられていたため、自己犠牲が半端ないです。
国の誰も信じていない、聖女としての役目を担って祝福の儀式に挑む姿は胸に来るものがありました。ヒーローも直接的な復習対象じゃないヒロインのことを憐れみから目が離せなくなって、じわじわ心を寄せていく過程が良かったです。

とくに好きなのが、ヒロインが年に1回、誕生日だけに特別と思っていたことをサラッとやるヒーロー。うわあああヒロインの中で心が動く瞬間だなぁ!と思いました。ワクワクした。
ヒーローはヒーローで辛い体験をしていましたが、1番可哀想なのは前聖女…。救いが一切なくて切なかったです。

最後あのキャラがああだったのは予想外で、伏線もなくはなかったですが別のことを考えてたのでなるほどなー!と思いました。
切ないですが楽しい1冊でした。

ありがとうございました!
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