コレットは死ぬことにした
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コレットは死ぬことにした

幸村アルト

毎巻泣ける名作

ネタバレ
2020年6月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 薬師のコレットが仕事に疲れた末井戸に落ちたところを冥界の王ハデスと会って物語が始まります。
まず主人公のコレットですが、前向きで仕事熱心の勉強家。物怖じせず言いたいことははっきりと伝えるけど、時には適度に相手の心に踏み込みすぎない距離を置いたり、相手の機微を察知できる、とてもしっかりしていて優しい女の子です。
冥界の王ハデス様は、完全なワーカーホリック。しかしコレットと出会って段々と家来やコレットに頼れるようになっていきます。
ハデス様は巻を増すごとに理想の上司になっていき、ハデス様の家来達もコレットを認めて仲良くなる針子や、コレット憎しと思いつつも彼女を認めてなんだかんだ仲良く楽しそうに過ごせる家族のように変わっていく家来達の姿が丁寧に描かれています。
冥界で天国行きになった魂達が、だんだんと生前の記憶を失いながら消えていくシーンは言葉で言い表せない複雑な気持ちになりました。
生きている人を救おうとするコレットと、死んでしまった人達を裁く使命を全うしようとするハデス様の対比がとても良いです。
元気で諦めの悪い主人公を応援したい方や、理想のイケメン上司に飢えている方は是非読んでいただきたいです。
とにかくハデス様がかっこ良すぎてずるい。
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