貴腐人ローザは陰から愛を見守りたい
」のレビュー

貴腐人ローザは陰から愛を見守りたい

中村颯希/わるつ

腐腐腐

ネタバレ
2020年6月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 笑った。めちゃくちゃ笑った。とにかく笑った。
いやーもう主人公の貴腐人っぷりが半端ないです。ブレない、1mmもブレない。腐道を極めまくってます。
この主人公の凄いところは転生者というわけでもなく、紛う事なくこの世界の貴族として産まれているのに腐道に目覚めている所です。伝導者(?)がいたわけでもない。開拓者なのです。理解者が一人もいない世界でたった一人、腐教活動を企てあらゆる努力を注いできているのです。そしてめげない。なんという超合金メンタル…!
神聖視されるほど可憐なイメージの彼女の思考は、しかし最初から最後まで一貫して腐ってます。全ての物事を末期を極めた状態のままで受け止め、周囲との温度差が著しいことこの上ない。
たまに勘違いによる勘違いでハーレム展開、というラノベは見かけますが、こちらの勘違いはとにかく異質(笑)。むしろシリアスなキャラクターが登場する度に「次はどんな腐の犠牲者になるのか」とワクワクしました。
周囲のキャラクターがヒロインにのめり込むほど同情心がわいたのはこの作品が初めてかもしれない。性癖を叫んだと思われたカミルもどんな罰が与えられるよりこのヒロインの腐ィルター解釈でお釣りが来るような気がしました。御愁傷様です(笑)
いや面白かったです。続きはあるんでしょうか?
続編が出たら買います。
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