このレビューはネタバレを含みます▼
主人公が非力で、台詞もなく、耳が不自由という珍しい設定にまず惹かれました。しかも醜いあひるの子のように本当は白鳥でした〜なんてことは無く、呪いにより力を奪われ、初めから制限だらけ。それにもめげず、健常者(?)達が使わない感覚を伸ばし、弱みを強味に変えてゆく主人公の姿に人間の限りない可能性を感じます。私には個別支援学級に通う子供がいます。その為か主人公の健気さと、王妃の不器用な愛に泣けます。欠点や癖だらけだけど憎めないキャラが多いのも楽しい。状況によって敵になったり味方になったりするキャラが多ですが、剣と力がものを言う世界なら仕方ないか。今後の展開が楽しみです。