レディローズは平民になりたい
」のレビュー

レディローズは平民になりたい

こおりあめ/ひだかなみ/木与瀬ゆら

面白いのに勿体無い

2020年6月14日
自ら追放されて田舎で悠々自適暮らしを始めるも、操り人形かのようにゲームの運命から逃れられず、主人公が頭を使って対抗するお話です。
この作品は心理戦が最も面白いポイントだと思います。正直登場キャラ全員怪しいというか、先が読めないハラハラ感があります。
全員キャラがたってるし、絵がとても綺麗で読みやすいのも良いですね。
そう!面白いんです。面白い…んですけど、何かもう最初からず~~~っと怪しい人の匂わせやら伏線のバラ撒きやらばかりで、なかなか回収してくれないし、相手が主人公を侮れない人だと勝手に警戒してるせいで、主人公との会話がどこかかみ合わない感じがずっと続いています。登場キャラ全員が他キャラに対しても読者に対しても秘密主義すぎる。
なので新たな展開になっても、やっぱりそうだったのか!っていう高揚感が今のところ全くないんです。伏線のバラ撒きと回収のバランスをもう少しどうにかできなかったのでしょうか。
これは完結してから一気見する方がいいタイプの作品なのかもしれない。
そういう回収されない謎を楽しめる人はハマると思いますよ。
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