このレビューはネタバレを含みます▼
こんなに物語性があって、純粋な心の美しさと暗さを描いた作品を他に知らないです。
純粋さは美しい。
でも、歳を重ねるほどその純粋さは社会の中で取り残されていく。
あの頃のままではいられない。
その現実を目の当たりにした時の自分への失望。
それを背負いながら生きていけるようになるまでには時間がかかる。
過ちも犯す。
でもそれを乗り越えた先には未来がある。
全てを背負いながら、いつか会っても、大丈夫であろうと思う。
まるで自分に言われているかのようだった。
今の幸せは全て過去の自分の上に成り立っているのだ。
一生読み返すであろう作品。
こんな作品を描いてくれてありがとうございます。
大事だった人が大好きだったジョージ朝倉さんの作品に、10年かかってやっと出会えました。
そして、やっとあの人を理解できたような気がしています。
私もなつめとこうちゃんの約束を胸に、生きていこうと思います。