2巻までの感想





2020年6月20日
主人公が無能のレッテルを貼られ追い出される「お払い箱系」の魅力は、いかに真の価値を見い出され大逆転を遂げるかによるが、そのカタルシスは序盤で早々に持ってくるのが定石。
しかしこの作品は、人間関係を複雑に絡め、逆転劇までに念入りに仕掛けを施す狙いのようだ。
正直2巻末までには軽くでもカタルシスの「ご褒美」が欲しかった所だが、丸々仕込みに専念した。
虐め側のほどよいクズっぷり、チート級に有力な支持者に囲まれていることで期待は高まるが、心配なのは肝心な所で力加減を誤り、逆転が「不発」に終わることだ。
クズには懲悪、抑圧には心の解放という応報がセットでなければ読者は納得しない。
続刊ではそこだけは外してくれるなと、切に願わずにはいられない。
しかしこの作品は、人間関係を複雑に絡め、逆転劇までに念入りに仕掛けを施す狙いのようだ。
正直2巻末までには軽くでもカタルシスの「ご褒美」が欲しかった所だが、丸々仕込みに専念した。
虐め側のほどよいクズっぷり、チート級に有力な支持者に囲まれていることで期待は高まるが、心配なのは肝心な所で力加減を誤り、逆転が「不発」に終わることだ。
クズには懲悪、抑圧には心の解放という応報がセットでなければ読者は納得しない。
続刊ではそこだけは外してくれるなと、切に願わずにはいられない。

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