このレビューはネタバレを含みます▼
読んでる間こんなにも苦しくてこんなにも辛いと何度も思う作品は多くないと思います。私は愛と聞くと一番始めに思いつくのは暖かな幸せななにかなのですが、この作品にはそれだけじゃない、たくさんの愛が出てきて、それぞれに心を揺さぶられました。
エドとレイにも、スタンとケイトにも、そして脇を固めるキャラクターたちにも、それぞれの気持ちに寄り添い没入し一緒に苦しみながら読んでいました。
ただ、苦しみ辛いだけの作品ではもちろんなく、最後まで読むとすっきりと爽やかな気持ちにさせられます。本当に心を痛めて読んだ分、読了後はすべてが必要だったのだと受け入れられて、この作品をさらに好きになれます。そんな、何度も何度も楽しめる作品です。