総93ページの3つの短編集

ネタバレ

2020年6月21日

このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作は、遠距離恋愛中の都会に住む清と田舎に住む寛太。環境の違いと、疎遠になって行く2人の距離感、寛太の切ない想いに胸がギュッとなりますが…シリアスな修羅場も、何処かコミカルな明るさを含みつつ、清の想いが伝わるストーリーでほんわかしました。「響谷くんと川辺くん」大学生同士の明るい川辺と可愛い物好きな響谷。何気ない日常のやり取りを切り取ったような、テンポ良い2人の会話から、徐々に2人の関係性が見えてくるようなストーリーでした。響谷の可愛い物好き設定が、生かされてないような気がして、そこが気になってしまいました。「バレンタイン」高校生同士の広江と白砂。白砂が買ったチョコを発見し、白砂の告白練習をからかい煽る広江…ストーリーは、明るい2人のテンポ良いやり取りから一転する流れと、広江の心情が結末まで加速し走り抜けて行くような展開が爽快感があって、すごく良かったです。このお話が1番好きでした！3作品とも全てキスのみでした。

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flower さん

(女性/40代) 総レビュー数：48件

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