執事と坊ちゃん【電子限定かきおろし漫画付】
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執事と坊ちゃん【電子限定かきおろし漫画付】

縁々

表題作+短編2作品

ネタバレ
2020年6月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「執事と坊ちゃん1」表題作+短編2作品で、全167ページ。表題作は、執事の奈良岡と、坊ちゃんの総一郎。強くて優秀ではあるけれど、過保護でストーカー並みに総一郎から離れない奈良岡のキャラが良く、総一郎もまた、聡明で賢く優しく、人の上に立つ心構えと立ち居振る舞いが出来る所が素敵です。総一郎の切ない片想いかと思いきや…な展開の定番のストーリーですが、楽しめました。「大きなコドモのしつけ方」親に捨てられ孤独な翔と、翔を拾った孤独なゲイの直樹。翔をお世話し自立する手伝いをする直樹に、依存して行く翔…な展開で、寂しさを分かっている者同士だからこその、温もりと愛し愛される喜びにに包まれて行く2人の様子が良かったです。「仏説リバーシブル」既刊の仏説シリーズです。寺の息子の渓信と幼馴染の奏太。2人の意地悪エッチに盛り上がる様子が描かれていました。「執事と坊ちゃん番外編」前編も後編も、全33ページ。総一郎のお見合い話と、奈良岡の過去に繋がるストーリー。総一郎と奈良岡、それぞれの覚悟が見え、主人に全てを許されている執事と、解放されて主人を貪る執事、2人の深まる愛が良かったです。全て修正が甘いので、ストーリーを邪魔しない所が見やすくて良いです。ただ、執事と坊ちゃんで、番外編を含む1冊でまとめてくれた方が、読みやすいし値段的にも良かったのに…と思いました。
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