アニュス・デイ
」のレビュー

アニュス・デイ

定広美香

深すぎるテーマと結末

2009年10月2日
排他的な暗く激しい愛のお話が5つ。

タイトルの『Agnus Dei』、この曲の意味するところが全話共通のテーマです。

1・2話 表題作。事故で下半身不随となった豊彦が妻に与えた青年・密。
密が長く想い続けてきたのが自分だとは知らず、狂った日々が始まります。

3・4話 幼い頃の自覚のない恋。7年経ちようやく実った想いは、死と隣り合わせ。蝉のように一週間で終らないよう祈らずにいられません。でもこのタイトル『蝉の一生』だし…😢

5・6話 元トップモデルの彗と彼を写してきたカメラマンの、彼らにしか解らない愛し方。
彗に感染しかけた彩、切ないけどこれが彼らの世界。

7・8話 先に出てきた彗が店の客から頼まれた『留守中のドーベルマンの世話』。行ってみればそこにいたのは…
彗が選んだのはゾーイと“つがい”でいる、このカタチ。

9・10話 狩野が獲ってきた客に自分のカラダを売り、稼ぎを全部渡す代わりに狩野を抱くタスク。
お互いが本当に欲しているモノに気付いた時、やっとお互いを味わい食べ尽くせる…

DL期限切れ間近だったのでレビューしましたが、この先生の作品は深いしエロいしすべて好きです。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!