このレビューはネタバレを含みます▼
モリエ先生の作品は昔から好きで、よく読んでいましたが…
本作は、理世の感情に共感できず、なんだかなあと思ってしまいました。「私の正しいお兄ちゃん」に当てはまる存在なら誰でもいいのかと。本当の兄が思い出のような良い人じゃないなら、簡単に復讐心を捨てて、その兄を殺した人を愛せるのかと。最終巻の結末で、理世が海利を自分の理想のお兄ちゃんに当てはまるように利用したように感じてしまい、そら恐ろしかったです。
ミステリーとしては読めますが、ラブストーリーとしてはキュンとしません。