赤髪の将軍と反逆の王【単行本版】
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赤髪の将軍と反逆の王【単行本版】

加森葉子

王に従う将軍×反逆者になった恋人

ネタバレ
2020年6月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大国の将軍・周青×周青の補佐官・栄峰。王の血を引きながらも生まれながらの反逆者として生きてきた栄峰は、栄峰個人を見てくれた周青に救われて忠実な部下兼恋人に。王が王妃・明蘭の機嫌を取るために民を虐殺し始めたことで王に服従する周青と反発する栄峰の意見は食い違い、やがて栄峰は反逆者として敵対関係になってしまう。好きなタイプのお話だけど、全体的に駆け足気味でちょっと盛り上がりに欠けたので何巻かでじっくり読みたかった。明蘭は最初からそうじゃないかなと思った通りで、こんな運命じゃなければ…ととにかく切なかった。それにしても信頼も尊敬もなさそうな、ここまで迷走した王を誰も討とうと思わなかったのか?かつては剛腕でもそこそこ年で衰えてるだろうに。保身と様子見で動かなかったにしても結果的に反逆軍まかせとは大陸一の国にしては覇気がない。せめて愚王を操る黒幕とかがいたらな。結局案外お坊ちゃんだった周青よりも王の器だった栄峰が立ってよりよい国になってなにより。でも王を倒すところは1コマでもいいから見たかった。
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