クラスのモブになりたい

啓介は、目つきが悪く一見強面だが姉と二人暮らしなので他人の事を気遣う男子高生。幼馴染の克巳は、小学生時から親にゲイをカミングアウトしているユニセックすな男子で、啓介の親友正行はイケメンで家は医者のお金持ちの家庭。

どこにでもいるような彼等だけど（ゲイの克巳は別として）正行に黒パンストを履いているところを見られてから啓介の中で何かがザワザワし始める。克巳も意中の保健医の荒巻に当たって砕いたら先生が絆されて流されてのところまできた間柄。そこに克巳を毛嫌いする三好が絡んできて・・・ひとつのタイトルだけど、二組のCPの流れです。同性を好きになったこともない男子高生の葛藤や苛立ちや相手との距離感とか立場とかが描かれていて読み終えたらすぐに番外編を購入したくなる位感情移入した。

いつでも冷静で取り乱すことがない正行が黒パンストの前ではパブロフの犬のように恍惚の顔をさらけ出し、啓介の赤面には 私も悶え、彼らのクラスのモブになって卒業まで見届けたい。