わたしはふたつめの人生をあるく!
」のレビュー

わたしはふたつめの人生をあるく!

小択出新都/くろでこ

お勧めたい。でも勧められない訳がある

2020年6月29日
主人公は、生まれた時から必要とされない、存在さえ忘れられてるようなお姫様。さらに売られるような感じで王様に嫁ぐけど、そこでも必要とされず離宮に放置され、誰に会う事もなく、召使いさえゼロという境遇で、食べ物さえない状態に。このままじゃ生きてる意味が無いと、偶然見つけた騎士募集に男装して応募。居なくなっても誰も気付かないというかわいそうな子。そんな環境で生きてきたのに、前向きで明るく素直で、でもちょっとえげつない気の強さもあるという、もう、ほんとに健気な子なんですよ。話自体は明るく進んで行きますが、彼女のバックボーンを思うとちょいちょい泣けてしまう。誰も会ったことがないのに、酷い姫様だと噂だけは流れてて、嫁ぎ先の国でも皆んなが悪口言ってるような状況で、本人の耳にも入ってるんだろうなぁとかとか、想像してしまう。ほんと面白いしお勧めなんですが、勧められない。なぜなら、ずっと続きが止まってるから、続刊はないんじゃないかって気がする。でも、せめて1巻は読んでほしいなぁ。2巻はちょっと話がだらだらしちゃってるけど。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!