今月のわんこ生活
」のレビュー

今月のわんこ生活

遠藤淑子

飼い犬を漫画のネタにした、最低の動物漫画

ネタバレ
2020年7月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者のナナちゃんの扱いが、もう酷すぎる。見るに堪えないレベル。自分の都合だけで、ご飯だおやつだと与えるし。「それが本当に犬にあげていい食材なのか」を調べようともしない。ナナに対する態度も「甘やかす」を通り越して「ナナに飼われてる状態」。一方で寝ている時に肉球を触るとか、大好きなご飯を前に待てを掛けていつまで待てるか我慢させてみたりと、ナナが嫌がることをしてからかったり、ナナの嫌がり様を漫画にしたり。「犬に絶対にしてはいけない行為」で検索すると、この本での行為がもう次々と出てくる始末。 嘘や捏造も多い。序盤、ナナが種を吐き出すのが面白くて、ぶどうという「犬には絶対に食べさせてはいけない食材」を太るまで食べさせた癖に「人間の食べ物は与えないようにしています」。ダイエットさせないといけないのに、漫画のネタを期待して寝てるナナにおやつを与えてみたり。で、「リアクションが面白くない!」と怒り出したり。終盤、ナナちゃんは認知症を発症してる感じなのに、それについての理解もなく。ただナナちゃんの粗相を怒鳴りつける。最後も「進行の早い腫瘍で、発見時にはもう手遅れで」。 これも絶対ウソ。本当にそうなら獣医さんは再検査をさせてくれ、なんて言わない。検査値ではナナちゃんの命を脅かすまで進行してるはず、なのに作者が無節操におやつをあげたせいで太り過ぎて病巣が見えない。それが真相だったはず。ナナちゃんは死んだんじゃない、この人とこの漫画に殺されたんだ!
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!